2015年8月8日、久しぶりの鳥海山を目指す。
秋田県のクマは凶暴な感じです。こんなクマいたらマジで怖い。目つき悪すぎる。
現在地より登ります。
暑いってーのに、いきなり階段が続く。昨夜は秋保温泉の岩沼屋に前泊し、せっかく朝風呂に入ってきたのに・・・
ガスっていたけれど、明るいので雨が降りそうな予感はなかったな。
階段が終わると、なだらかと急の繰り返しになる。
何も見えないけれど、とりあえず眺めてみます。
すぐそこまでしか見えない。
空が明るくなってきたなとおもったら・・・
青空が見えてきた。
毎週お疲れ様です。ニッコウキスゲさんです。
もしかしてだけど、あそこがゴールなのか!?
途中、首の後ろの部分が痛み、休憩をする。血管でも詰まったのかと思ったら、荷物が重かったようです。ワイン4Lと、水が6L、水分だけで10キロ超えていた。今思えば、2日で水6Lは飲めないよな。皆さん準備運動はしっかりしましょう。(したことがない私)
さてさて、近づいてまいりました。
ゴールかと思ったら、
まだ先だった。
どうやらあの先が小屋らしい。ガクッ…
晴れれば晴れたで、暑くて暑くて・・・
毛利隊長は文句も言わず頑張っています。
雪渓より冷たい水が流れ、人々がたむろしていた。
たむろに混ざってこちらもたむろしながら休憩し、再度小屋を目指す。
傘の方はおなじみのエスパー太田さんです。
去年の気功は今も続いているようだけど、間違いなく回数が減っていた。
今年は釣り吉三平の一平爺さんが被るような傘をかぶって登場した。似合う。
似合う。
小屋が見えてきた。もうすぐ目的地。
荷物が重い。肩に食い込む。無事、御浜小屋に到着です。
小屋の裏側には鳥ノ海が静かに水を湛えていた。多くの人が鳥海湖と呼んでいたけれど、どちらが正しい呼び方なのだろうか。(地図によってはカッコ鳥海湖カッコ閉じとなっている。なんでもいいんだな。俺らに言わせりゃ、御神楽岳はケンカ山だし。そんなノリだな。)
今日はこの小屋で終わりではないのです。
昼食を済ませ、荷物を置き、最低限の水やカッパを持ち、笙ヶ岳を目指す。標高は1635m。御浜小屋が1700mなので、ちょっと下がるんじゃないか。登るんじゃあなく、下るんじゃないか??
雲が張り出したり、一気に晴れたりを繰り返し、一進一退のご様子が続く。
みなさん、荷物軽くて張り切っていますね。
チングルマ(通称目玉焼き)
海(規模的には池なんだけど、名前が鳥ノ海とガイドにも書いてあるから海と呼ばないと失礼なんだろう。)の後ろが鳥海山なんだけど、なかなか顔を出してはもらえなかった。
もうちょい!頑張って!
あっ!!一瞬だけこんにちは!
吹浦口から登ってきたのに、また吹浦へ戻るような看板。これでいいのか??今まで何のために登ってきたんだよ。こっちから登れば一度で済んだじゃないか!?
ほらね。せっかく登ってきたのに、吹浦へ続く道をまた下る羽目に合う。
雲の動きが激しすぎる。
晴れていたら最高なんだろうな。
下ったらまた登りが待っていた。
頂上かと思ったら、最初のピークで、こんなピークを2つ過ぎないと頂上へは行けないらしい。
嗚呼、また下って登るのですね・・・
結構登ります。小屋で昼寝してればよかったよ。
2つめのピークを登ると・・・
池塘があり、花が咲いていた。なかなか美しい。
3つ目のピーク。もう勘弁してください・・・
同行の会の皆さん、あんたらそんなにいじめられるのが好きなのか??
頑張ったよー。いじめに遭い泣く(T ^ T)エーンエーン
なんだなんだと、みんなが集まる。
頂上看板らしい。マジックでもいいから、山名くらい書いておきなさい!迷ったら秋田県のせいですよ。
まあ、それでも一応記念撮影。
ところが・・・すぐ近くに三角点があるのを発見し、念のためこちらでも記念撮影をする。
頂上って、こちらが決めるんじゃなくて、そちらが決めることですよね?そちらの方、早めに位置決めをお願いしますよ。
文句を言っても始まらない。涼しい中30分くらい馬鹿話をしながら楽しく過ごし、あとはさっさと戻ります。
隊列の後方を歩く。
稜線はまだいいけれど、下の方からガスが上がってきた。
池塘にはサンショウウオとかオタマジャクシとか居ませんでした。
またアップダウンを繰り返す。
花はやはりたくさん咲いていました。
そろそろ歩くのも飽きてきて、ビール飲みたいです。
花いっぱーい
ニッコウキスゲ、ここにも咲いていました。
最後の登り返し。泣ける。
「ほら君たち早く小屋行ってビール飲むよ!」と、浩哉さん。
見たことあるような花だけれど、自然ってなんでこんな美しいものを作ってしまうんだろう。人間の手で創造しようと思ったら大変な作業です。毎年同じ形に咲けるなんて、天才です。
早池峰で見たエーデルワイスみたいなのが咲いていた。
はいはいお疲れさーん!この一瞬をずっと待っていたんだぜ。
太田一平さんも傘をライトに変えました。まだ明るいよ。
サントリーの川田さんも今回は頑張りました。
最近出席率のかなりいいたけちゃんもお疲れっす。
小屋の外に出ると、でっかくて美しい雲が真横に見えた。
まだ日本海と自分たちの間の1700mには雲がモクモクとしていた。
小屋の周り。
皆さんそれぞれにエンジョイしています。
庄内平野が見えてきた。あのあたりは山形県遊佐町です。
小屋のわきっちょの石垣にエーデルワイスの仲間が咲いていた。
君ら満開だな。エンジョイしてます。
だんだん晴れてきた。
満開さんたち。反対側の日本海方面はまだ雲の中。
あれはもしや・・・
雲間に太陽が出てきたよ。
晩ご飯の時間です。小屋で出す夕食。おでんはおかずではない派の私はそっちの漬物とかで半分くらいは食べたかな。
これ、なんでしょうか?
正解はオオサンショウウオ
嘘。たらの芽です。
食事も終わり
くつろぐ人と説教をする人。「アンタサッキカラナニニランデンダヨ!!」と、右の女性に脅される隊長。
それぞれにさまざまに過ごす。
晴れた。
ハゲの先に頂上が見えた!!
頂上遠いねー
海が光り始めた。
太陽が大きく顔を出し、海へと向かう。
オレンジになってきたけれど
まだ沈んで訳ではない。
説教をされていた隊長も出てきた。
頂上周辺と外輪山がよく見えます。
一応記念撮影。明日見えないかもしれないからね。
知らない青いチェックのおじさんが混ざってきた。招かれざる客。
もう、仲間みたいですね。
どなたか真ん中に酒を置いてるけど、美味しくなったりするの?
だんだん人が増えて賑やかになってきた。
中は毛布が敷かれ、こんな感じ。どこからが自分の境界かがわからない。
外では最後に夕日が雲の間から笑ってくれた。
さようなら。
また明日。
海にジュジュって沈むのは見えなかったけど、海岸線も見えているし、よかったよかった。
こちら側はすっかり晴れてしまって、鳥海が赤く染まる。
あまりにも美しいので連写してしまった。
あんなに晴れていたのにすぐに雲が流れてくる。
海側はあっという間にガスってしまった。
景色も見えないし、小屋へ入ってみた。
中はとても暑いです。
みなさんくつろいでいる様子。
ぼんやりとして盛り上がらないし、暑いので・・・
もう一度外へ出てみたら、数分前のガスが晴れて、町の灯りまで見えていた。
象潟の漁港あたり。
日本海には漁火が浮かんでいた。
夜になった。
真っ暗になったと思ったら・・・
花火があがった。
ずーっと下の方。
前会長の三浦陽一さんの故郷、矢島町の花火大会だった。遠いので小さかったけれど、綺麗だったな。
浩哉さんと川田さんと3人で焼酎を飲みながらずっと見ていた。持ってきたワイン4リットルはとっくに無くなっていた。
小屋の主人に連れられ、「こっちにおいでいいところあるから」と言われてついて行くと、庄内平野と酒田市が一望にできる場所が小屋の陰にあり、感激してしまった。
それに、天の川がビカビカっと光っていて、流れ星もビュビュンと飛んでいた。
浩哉さんと川田さんと3人で小屋へ戻り、知らないおじさんたちの頭や足をケッポリながら毛布を持ってきた。二人は木製のデッキの上で横になり、自分は岩場に毛布を敷き横たわって星を見て過ごした。
ちょっと分かりづらいでしょうけど、これ毛布を敷いたところです。写真が縦になっているね。ここに寝ました。標高1700mの稜線です。
12時近くになると冷たい風が吹いてきて、とにかく寒かった。気温は10度。で、強風。体感温度は5度を下り、ガタガタと震え出した。
全く眠れなかった。目を閉じて「眠れますように」と思うだけだった。
毛布1枚を地面に敷き、もう1枚をたたんで体を潜り込ませていたんだけど、岩で背中は痛いし、全身震えるし。
風が弱まると眠くなり、風が吹くとガタガタ震えて・・・
でも天の川と流れ星が綺麗で、周りには誰も居ないから広々としているし。狭い小屋では寝たくない。でもガタガタ震えが止まらない・・・そんな繰り返しで一夜を明かした。
月は朝まで鳥海の上に輝いていた。これは普通のカメラでは撮影できなくて、アイフォンで撮れた写真。
寒い・・・
4時前には小屋の自家発電がすぐ近くで作動し、うるさくて完全に目が覚めてしまった。
どうしよう。今日、本山へのアタックなのに、ほとんど寝ていない・・・
つづく
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