今年の山はなかなか都合が合わなくて(毎月1週間北海道へ行って、その間に白馬や東京へ行っているのだから行けるわけがない)行けなかったんだけど、白馬から戻った翌日の4月22日、霊山への山行に参加した。
湧水の里キャンプ場からのルートは初めてだったけど、ここは水源地になっていて、本当に水が湧いているようである。
ちょうどこの貯水タンクのところで道が右と左に分かれていた。
「左を見てくる」と言い歩いていくと、山へと足跡がついていたので自分だけ1人、急斜面を登ってみることにした。
ところが斜度はどんどんキツくなり、道は獣道みたいになってきた。みんなには「こっちじゃないと思うけど、自分はここを登ってみる」と告げ、スタート地点からメンバーと分かれ単独で登る事にした(少しでも登ると引き返すのが勿体なくなるアブナイ登山家)。
急斜面のヤブコギを終えて後ろを振り返る。写真では分かりづらいと思うけど、35度〜40度の斜面になるとほとんど直登。直角に登っている感覚である。草木に捕まらないと登れない。
霊山らしい岩が見えてきた。しかし、自分の位置がわからない。稜線に出れば、道が左右にあるはずだから、とにかく頑張って稜線を目指した(相変わらず地図は持っていないけれど、霊山は昔から登っているので、登山ルートは頭に入っている・・・つもり・・・)。
ピークがあり「やった!!稜線に取りつく!!」と思ったら、ニセピークで、その先左手に稜線らしきものが見えたけれど遠い。正面は藪で何も見えないが、大体の距離感はわかった。
ところどころ平場があり休めるけれど、それはほんの10mくらいしか続かず、40度近くある斜面を登るのはとても大変だった。大変なのに新緑だけは目に青葉👀🌱。
たぬきのふん。「狸の糞(フン)ダメ」という言葉がある。狸はトイレの場所を決めているのか、1箇所でするらしい。なかなか行儀が良いではないか・・・それにしてもせっかくの「目に青葉」だったのに・・・
今頃気付いたわけではないけれど自分が歩いて来たのはやっぱり獣道だったか・・・
草木を掴んでなんとか登り続けると大きな岩に取り付いた。ほぼ直角に切り立っていたので左から回り込んでみた。
笹の枝に掴まりながらだったんだけど、笹がないところは木に掴まって登って行ったんだ。中には枯れ木があり、簡単にポキって折れたりする。危ないんだZ〜
鹿のふんなのかうさぎのふんなのか。人が歩いた形跡は全くなく、獣の気配しかない。
また急斜面の藪漕ぎが始まり心が折れてくる。薮は嫌いなのよ🤢
またうさぎか鹿のふん発見。
急にカラッとしてきて。
稜線かと期待が膨らむ。すでに1時間半以上が経過していた。
こんなに大量なのは鹿🦌ですか・・・
稜線を越えたようで、Googleマップを開くとなんとか繋がり、自分の位置が確認できた。どうやら南へ南下する(坂は登るけど)と目的地らしい事がわかった。
ピンクの目印を発見。踏み跡もあるから間違いないようだ。登山道へ出た🙆
注意⚠️して見ないと登山道とは思えない。
目印が続いているのでわかるけど、また藪の中に道は消えていた。さっきと変わらないじゃないか!!💦(斜度は歩けるくらいになったのでとても助かります)
こうなると登山道と確信😅
三角点らしき石もあった。浩哉さんが居たら等級がわかる測りを持っているんだけど、足の故障で今シーズン絶望的なニュースが高谷さんから入っていた。
歩きづらいけど、霊山の最深部へ入っている。これで霊山は全て歩いた事になる。
何か花が咲いていた。
リボンと見間違えそうなピンク🩷
ヤブの中をピンクのリボンを頼りに進む。
木が倒れていたりして、登山道の整備はされていないようだった。
紫明峰と、Googleマップで確認した場所には何やら小屋が建っていた。どゆこと!?
知らないおじさんとかが住んでいたら嫌なので寄らずに歩く(絶対変わり者で面倒臭い人だと思う)。
ピークを過ぎ、ここから下り坂になった。
謎の建物基礎があった。
暖炉の跡があったので、霊山寺跡とかではないようだけど、誰かが住んでいたのには間違いないようだった。こんなところで何をしていたのだろう??
暖炉を後にする(ここも絶対に変わり者のおじさんが住んできたと思われる)。
この山は文部省と書かれた境界杭がたくさんある。
下り坂が続き、急斜面で緊張していた足の筋肉がほぐれる。
やっぱり目印が無いと無理だわ。踏み跡が見えない。
登山道でも無いところを登っていく方々がいた。「登山道こっちですよ」と声をかけると「大丈夫です」と自信満々💦さっきの紫明峰をまっすぐ目指しているようだった。
スミレが咲いていた。
日枝神社に到着。初めて来た。
その横のお堂には千手観世音様が鎮座していた。
それぞれ手を合わせて霊山城跡へ向かう。仲間らは到着していると連絡が入っていた。
南へ向かう。
長い下り坂の先に別のピークが見えていた。
下って下って登り返すと・・・
難しい文字で「霊山」と書いてあるようだった(まさかここに「立山」とか「恐山」なんて刻む方は居ないと思いますので・・・)。
そこからは伊達市が見えいていた。右手の山の斜面を登って参りました。上から下を見るとほぼ直角に見えていた斜面は横から見ると40度から45度はありそう💦手足だけでよく登ってきたわ(自画自賛👏)。
霊山城跡でメンバーと合流。
仮設トイレがあり
トイレの工事をしていた。
古くて怖くて入れないようなトイレが真っ白な新しいトイレに建て替えられていた。8月末の完成だから、秋の紅葉シーズンに間に合わせるのだと思われる。
皆さんと一緒に下山。
松ちゃんと後ろの方を歩いた。
「ひとりしずか」という名前の花。「しずかちゃん」の名前はここから来ているのだろうか。花の佇まいからそんなイメージが湧いた。
あの稜線を歩いていたんだな。随分と下ってしまった。
こちらを左へ。
今回参加の皆様。
松ちゃんと色々と話しながら、花の名前を教えてもらいながら歩いた。
崖になっていてチェーン⛓️が張られていた。山でこーゆーのは珍しいです。
壊れそうな単管パイプで作られた橋もある。別の意味でスリリングでした。
同じくパイプで柵が作られていた。
霊山の岩、溶岩みたいなんですけど・・・
十二単(ジュウニヒトエ)という名の花。初めて知った。
小さなかわいいい花です。
随分下って来たと思ったけど、まだ半分を少し過ぎたあたり。
広角にしたらどこを歩いているんだかわからない写真になってしまった。
しずかちゃんはたくさん咲いていた。
下山完了
霊山は高度感があり楽しい山です。
今回は1人でちょっとした冒険。無事帰れたので楽しい思い出となりました。
おわり
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