夏から秋に変わったと実感できるようになった9月25日、久しぶりに時間ができたので遊山会の山行へ参加した。
何年ぶりだっただろう。3年は来ていなかったと思う。土日も無く出張や会合や接客があったため、自分の時間が取れていなかったのか・・・
メンバーの半分は初めての方々で、二人は日本国土開発を引退された先輩方だった。
禿岳(ハゲダケじゃない。カムロダケと読みます)は簡単にいうと宮城県の鬼首スキー場あたりの山。確かスキー場から登る事もできると聞いた覚えがあるけど、かなりの急登らしい。
同じ山を登るのに昔はそんなコースばかりを選んでいたような気がするけれど、結成から30年近い山の会はどちらかと言えば楽なコースを選ぶようになっていて、今回も花立峠から頂上を目指すコースを選んでいた。
9:30頃、登山口に到着すると霧に覆われ暗くジメジメしていて帰りたくなった。
帰ろうかと思ったら佐々木康さんが先に着いていて見つかってしまった^^;帰れなくなっちゃった。
メンバーの方々も集まりだす。
バックれるのを諦め9:50頃から登山スタート。
秋になったのにまだ花がいくつか咲いていた。
登山口から少し入ると1合目の記しがある。こーゆーの案外苦手で、放っておいて欲しいと思ってしまう。「え〜、まだ3合目なの??」「あ〜あ、まだ6合目」とか考えながら歩くようになるからだ。
先頭を佐々木康さんが行く。
ご丁寧に3合目までの時間まで書いてあるけれど、結構アテにならないんだよね。歩くスピードには個人差があるし、団体だとどうしても遅くなる。今回は10人を超える団体なので当然遅くなるんだわ。
登山道は踏み跡がしっかりあって歩きやすく、尾根を進むコースなので迷うことはない。
こんな真っ赤な実もなっていた。
3合目あたりに来ると、初めて会う小学生が先頭グループに入ってきた。
メンバーの及川さんの孫ちゃんでハヤトくんと言った。ハヤトくんの漢字を聞くの忘れていて、きっと隼人くんだよねと思っていたんだけど、検索するとハヤトって名前は「隼人」「勇人」「颯斗」「颯人」「HAYATO」と沢山出てくる。今度正式名称教えてください。君はもう、遊山会のメンバーだ!!(一度参加したら自動的に永久会員になるという暗黒の掟がある。死ぬまで抜けられない会なのです)
右側は少し切り立っていた。
4合目から「ねえねえ僕の写真も撮ってくださいよ」とハヤトくんが話しかけてきた。
じゃあ、この4合目からスタートして看板ごとに写真撮ろか?という事で合意した。
ハヤトくんは物知りな子だった。
5合目まで来るとすっかり友達になってしまった。
昔のレンジャーシリーズや、ウルトラマンシリーズ、日曜日の朝に放映している戦隊シリーズに関しては年代(何年から何年まで放映していたとか、生まれる前の情報まで握っていた)からヒーローの趣味や好みまで全て知っていた。
私「黄レンジャーがカレー食べているの見ると絶対カレー食べたくなるんだよね」くらいのテレビの見方しか出来ていないのに対して、
ハヤト「◯◯戦隊の◯◯の趣味は知ってますか??」
私「う〜ん、案外編み物とか!?」
ハヤト「正解は料理です」
私「・・・ハヤト凄すぎて付いていけない・・・」
で、色々と教わりながら頂上を目指すのは◯合目の看板を忘れさせ、早く頂上に近づいている感じがして楽しいものだった。
ハヤトのおかげであっという間に7合目。ありがとう^^
ハヤトリュックの肩掛けがめくれてんぞ。
話題には出なかったけどバットマンもイけるんだ^^
奥が深い男だな。
後ろからおじいさんが来るけど、隼人と私二人の世界に入って来れない。
途中、まだ紅葉までは行っていない。
よし。あと少しだな。
7合目と8合目では頂上までの距離感が全く違って思える。
ここから急登が始まる。(途中の5合目あたりにも合ったけど、スミマセン、話に夢中で覚えていない)
上がってくると紅葉が少しずつ始まっていた。
森林限界を超えたとまではいかないけど、低木に代わり眺望が開けてきた。
2番手を行くハヤト。私3番手。一番手は子供に先頭を譲れない康さん⤵️そろそろ大人になりましょう
リンドウは夏に見ているイメージがあるけど、秋の花なのか・・・
おお!!9合目!!ほぼ頂上!!
疲れたとか一切口にせず、ここまでキタ。エライ!!
戦隊シリーズとレンジャーシリーズの謎の部分を随分と刷り込まれた私。
お不動様が鎮座していた。
祠、替えてあげたい。
お疲れサマ〜!!
禿山頂1261m
山の高さにしては立派な碑が建っていた。
ここでお昼ご飯になったんだけど、ハヤトは私にサンドイッチをくれたりする。自分を犠牲にし、他人を思いやる心がこの歳から備わっているなんて。君はそのまま真っ直ぐに生きなさい。
てなわけで。下山開始。下りも◯合目ごとに写真撮ってねと約束を迫られ、気の弱い私は了承。(ぜんぜん嫌だった訳じゃないんだけど。別の記念写真だってあるだろ?^^)まあ、拘りは大切だからな。
石を投げ始める少年。
お兄さんは言わなかったけれど、山で石を投げてはいけません。
落石は落石を呼ぶと言う言葉があるのです。
おいおいハヤト、まだリュックの肩が捻れてんぞ。自分で気付きなさい。
雲が切れて、下の牧場が見えてきた。
おじいさんと孫。
おいおい左に寄りすぎて何合目かわからないじゃないか・・・
途中、6合目だったか7合目だったかを見逃してガッカリしていた。
お兄さん達は見逃した方が得したような気持ちになるんだよ^^
5合目くらいからつま先が痛いと言い出した。
急な斜面もあるので、ロープ場では後ろ向きに降りる。
それ以外では私の両手をつかみ、後ろ向きに降りていくものだから、私は前屈みの体制で下山をしてきた。
流石に腰を曲げたまま、両手を引いて下りたので腰にキタ。この歳で腰を患いたくはないけど、訓練、修行、挑戦と考え自分も頑張った。
腰が限界に達した頃、駐車場が見えてきた。ありがたいことです。
平地は難なく歩けるようだった。
私と小林妙子さんの見解は「靴が合っていないからお母さんに買ってもらいましょう」と言う点で合致した。
ゴールが近づくと少し元気が無いように感じた。大丈夫か??足が痛いのか?それとも・・・
谷間に形成される最上町が見えた。
こらこらハヤト。ケルンに登ってはいけません。
康さんあなたも眺めていないで注意しなさい。
今頃晴れ間が出てきた。気づけばジメジメしていた地面がカラリと乾いていた。
この辺りからパラセイリングで飛ぶそうです。
ハヤト、紐とかいっぱいあるんだから無闇に近づかないの。気をつけなさい。
うーん。あっちがスキー場のようだから、鬼首を背負っていると言う説明は間違っているのかなぁ??
TONTONの高橋夫妻からそんな話を10年以上前に聞いた覚えがあるんだけど。
次に毛利博士にあったら聞いてみよう。
一人、下山を急ぐ少年。
もうすぐ到着する。
このくらいの緩斜面だと一人でも後ろ向きに歩ける術を身につけていた。
「何でこんなものが落ちているんだ!!」と、立ち止まって私がくるのを待ち、怒る少年。指の指す先には何故かフロスが落ちていた。ハヤト、俺もそう思うよ。でもその質問への答は「謎」だな。
最後に倒れた1合目を発見。1合目が2つある事も発見。
少年は別れ際にどんぐりを4つ渡してくれた。
ありがとね。
ところが先月気付いたんだけど、車の中にずっと保管しておいたどんぐりから何やらカブトムシの幼虫を50分の1にしたくらいのニョロニョロが出現していた。きっとどんぐりに生息する寄生虫なのだと思う。
ごめんな。残念だけど北海道で土に返しておいたよ。また来年の秋、どんぐりちょうだい^^
初めて会う少年との楽しい山行だった。他の初めて会うメンバーとはほとんど話をする事ができないくらい濃密な時間だった。
次は黄レンジャーのカレーネタ以外の事も勉強してから山を目指差なくちゃ。
確か、黄レンジャーはカレーを3杯食べていたように記憶しているんだけど、皆さんはご記憶にありますか??
あの頃からカレーは飲み物だんたのだと思う。
それから、黄レンジャーって、探偵物語の「イレズミ者PartⅡ」だったようにも思えるんだけど。
知っている方が居たら教えてください。以前調べたら、そんなに長生きは出来ずお亡くなりになっているようでした。個人的には好きな役者さんでした。(成田三樹夫ほどでは無いけれど)
おわり
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