社長のDiary

白馬岳2015−2

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白馬岳の2日目はやはり雨模様だった。

他のグループ、私のグループ、単独の方々みんながカッパを着ていた。

そんなものは今回も持って来ておらず、オレンジのポンチョだけの持参だった。ポンチョだって暑くて着ていられない。

 

 

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白馬岳を目指します。

 

 

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小さな雪渓を超えて登りが始まる。

 

 

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ガスは晴れそうで晴れない。たまに行く先のピークが見える。

 

 

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また隠れてしまう。

 

 

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こんな岩のどこが良くてここに居を構えたのか。栄養は足りてるのかい?

 

 

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花が咲き始めた。

 

 

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華奢な君らも大丈夫なのかい?

 

 

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自分は先頭を歩いていた。

 

 

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皆さん暑そうですね。自分はちょうどいい。相変わらずタンクトップに短パンだった。

 

 

 

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ピークまで上り詰めてしばし稜線歩きになった^^

 

 

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稜線にも花がたくさん。

 

 

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稜線はいい。天気が良ければ最高なんだけどな。

 

 

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今日は写真係長のため、かなり先行して歩き、写真を撮ってはまた急いで歩く。

 

 

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歩くと暑くてね。

 

 

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相変わらずこんな格好です。標高は2700から2800m付近。下界との温度差は16から17度差。

天気が悪く、気温は10度前後だった。

 

 

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雄大。

 

 

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見えそうで見えない。

 

 

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少しガスが晴れて、稜線歩きが続くのがわかる。

 

 

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船越の頭という場所だそうです。

 

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ピークを登り終えて・・・

 

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またひたすら稜線を歩く。

 

 

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晴れて欲しい。

 

 

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可憐な小さく白い花。

 

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と、その時・・・

 

 

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何かいる!

 

 

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雷鳥発見!

 

 

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ここからしばらく写真のみです。

 

 

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あっちからの登山客と私たちの挟み撃ちに合い、行き場を失う雷鳥くん^^

 

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かなり困ってうろうろしてから右の斜面へ下った。ごめんよ。採って食おうという気はないんだ。

 

 

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歓声をあげて喜ぶ皆さん。

 

 

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良かったね。みんな雷鳥が見たいって言ってたからなー。立山の雷鳥沢でも見れなかったのに。ラッキーでしたね。

 

 

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さて、また先を急ぎます。

 

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高度を稼ぐと雨が強くなってきた。

 

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少し見通しが良くなってきたと思うと・・・

 

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雪はまだまだたっぷりあります。もう7月の後半。

 

 

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またすぐにガスっちゃう。

 

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かわいい花。

 

 

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コバイケイソウの群生。

 

 

 

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小蓮華山山頂^^

なんとなく到着^^

 

 

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ピークはいくつも越えてきたけれど、目標の山頂の一つに到達できた。

 

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お疲れ様です。この辺りから、結構気温が下がってきた。

 

 

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白馬岳頂上へ向けてまた歩き出す。

 

 

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歩けば暑いし、止まればとても寒い。

 

 

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この山は、少し歩くとまるで全く違う山を登っているように、山相が変わる。

 

 

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三国境に到着!雨が激しくなってきた。ポンチョはまだリュックの中です。

 

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あと1時間で頂上へ。長いなー。

 

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時間を気にせずに歩いているところに「あと1時間だよ」とか言われるとガクッとくるね。

常に、もう頂上だと思い込みながら歩いているんだから。

 

 

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ピンク、黄色、赤と色とりどりです。

 

 

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この辺りから、歩くのが辛くなってきて、スピードが出ない。

少し歩くと息が切れ、足が重くて上がらなくなった。

なんだろう??

体力の限界なのか!?

 

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歩くのが辛いので、「花が咲いているから写真を撮っていこう。休んでいる訳じゃないよ。」と、自分で自分に言い訳をする心の弱い男です。

 

 

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佐々木さんに追いつけない。

背負ってきたワイン8リッターのうち、昨夜は3リッターくらいは飲んでるはずだから、軽くなってはいるんだけど、体は言うことをきかない。

 

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あんな崖っ淵の岩の上に・・・

 

 

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白い花が咲き誇る。あなた方は強いです。俺は弱いよ。

 

 

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頑張れば追いついたりもするけれど、追いつけばまた休むので遅れる。

少しずつみんなから遅れて最後尾に居た。

 

 

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浩哉さんが遅い私に付き合ってくれた。もう、手もかじかんで動かない。雨は本降り。

 

 

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あんなところに灯台がある。

 

 

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灯台じゃあなくて、頂上だった^^

 

 

 

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やったー!着いたよ!2932m!

ゆっくりでもコツコツやれば必ず達成できるものです。

 

 

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寒いので、小屋へ向かって下る。景色の悪い頂上に用は無く、他にも人は居なかった。

 

 

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小屋が見えてきた。

 

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なかなかでかい小屋です。

 

 

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今頃頂上が晴れた。

 

小屋に入ると、堰を切ったように体がガタガタ震えだした。おかしい。

「あれ!?スドウさん、唇が紫色だよ!!」「えーっ!!本当だー!!」と、みんなが少し大げさに騒ぎ出した。短パンをめくってみると、太ももまで紫色になっっていた。低体温症だ!!

かじかんで動かなくて、震える手をなんとか使い、リュックを降ろし、着替え(これも短パンとタンクトップ^^;)を取り出し、更衣室で着替えた。

脱ぎはじめてわかったんだけれど、雨に当たりながら乾いていると思っていた服はびしょ濡れ。体は氷のようにとは言わないけれど、梓川の水くらい冷たくなっていた。

体が動かなかったのは低体温症のせいだったんだ。すっかり、体力が無くなってこれから山を登る事が出来ない体になってしまったんだとばかり思っていた。良かった良かった(^^)

 

 

 

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着替えて外に出る。

 

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あれ?少し晴れて下界が見えてるよ。

 

 

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明るくなってきて・・・

 

 

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また暗くなる。激しい。雲の中だろうから、雲の動きが早いんだ。

 

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天気に一喜一憂してばかりもいられないので、小屋で作ってくれた弁当を食べることにした。もちろん、冷たーいの。

 

 

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手が今でも悴んでいて箸を持つのが大変だった。箸より重いものを持ったことがない人の気持ちが初めてわかった。

 

 

 

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出発の時。またガスっていた。

 

 

 

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と、思うとすぐ晴れる。

 

 

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ここでも小さな花が咲く。強いよね。

 

 

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時折少ーしだけ晴れてくるとものすごい景色が目に飛び込んでくる。

 

 

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左の矢印大雪渓を目指す。

 

 

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頂上直下の小屋から20分ばかり下るともう一つの小屋にたどり着いた。本当はここにもう1泊する余裕の行程だったんだけど、天気が悪いので一気に下山して麓の温泉に入りたいという全員の総意(自分も)があり、全員一致で下山を決めたのだ。行程はほぼ倍になるので、もちろんその分、心と体とへの負担が増す。でも、麓の温泉と美味しい夕飯、冷たいビールを思うと喉が鳴り、足は大雪渓へと向いてしまう。

 

 

 

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何も下調べしないで来たんだけど、ここから唐松に行けるんだね。

 

 

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悪天候でキャンセルが相次いでいるようで、あっさりキャンセルできた。山小屋は突然の宿泊を断れないし、突然のキャンセルにもキャンセル料は取られない。ごめんなさい。

 

 

 

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下山を決めると天気が良くなったりもするんだよな。

 

 

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大雪渓から登ってくる人が増えてきて、狭い登山道では行き交いが大変になる。勿論登り優先。最近はこんな基本的なルールさえ守れない人が増えてしまい、山も歩きにくくなり、そんな人にはしょっちゅう会うけれど、そのたびストレスがたまる。たまに見るに見かねて文句言うけどね。

 

 

 

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大きな石のルートが続く。

 

 

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振り返るとすごい人の数だった。さすが人気の山です。

 

 

 

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途中に避難小屋がある。休むことも無くスルーする。

麓にタクシーを予約していた。のんびりしてはいられない。ビールだって待っているんだ。

 

 

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どこでアイゼンを履くか意見が分かれる。自分は歩きずらい事はなるべく避けたいので、ギリギリまで履かなかった。慎重な毛利隊長らは早々と履いていたので、この辺りもアイゼンで歩いていた。

 

 

 

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なんだか、歩いていると「カーンカーンガラガラ」と、落石の音が聞こえた。

「ヘイテンガラガラ」とも聞こえる。

 

 

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なんだか白いのが見えてきた。

 

 

 

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すげー!大雪渓の始まり!

いったいどこまで続いているんだろう?

本気でスキーを持ってこようと思っていたんだけれど、無理だということがすぐにわかった。

スキーなら5分で行ける。

 

 

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石が凄いんですよ。これじゃスキーが止まっちゃう。

 

 

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たけちゃんは、去年行方不明ののち、亡くなった友達を弔う旅でもあった。蓮華岳の下で雪崩に巻き込まれた友達が、春の雪解けとともに発見されたという。雪で冷やされ、綺麗な姿だったそうです。山のエキスパートで、その友達が遭難するなんて想像もしていなかったと言っていた。

自分達より一足先に白馬大池の小屋で待っていたのは現場で線香をあげてきたからで、優しいんだよな。

 

 

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落石の音は本当だった。歩いている最中、5分に1回くらい落石が起こる。

 

 

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この辺りに散らばっている石は落石によるものなんだな。いつ打たれてもおかしくない。

こんなでっけえ石もある。

 

 

 

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下界は天気がいいようで、高度を下げてくると雲と空の境目がよく見えた。

 

 

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それにしても遠い。果たしてゴールはあるのだろうか・・・

 

 

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つま先がすごく痛くなってきた。アイゼンは滑らないから安全けれど、足を踏み込む度にアイゼンの爪が雪や氷に規則正しく刺さるので急ブレーキが掛かる。幼い頃にひょうそうを煩い、昭和47年の4歳の時に大泣きをしながら爪を剥がされ手当を受けた。その後、左足親指の爪が肉にめり込むようになってしまったため痛むようになり、小学5年生の時にまた爪を剥がされ、指の骨を削る手術をしたので、つま先にあまり肉がついたいないんだな。登山靴につま先が当たり激痛に変わってきた。それを右足でかばうものだから、右足まで傷んできた。

正直早く終わってほしかった。

 

 

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振り返ればどこから雪渓に入ったのかわからないくらい下ってきたのに、どこまで続くというのだろう・・・

 

 

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前を行く及川さんは足を痛め引きずっていた。

 

 

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大声の佐々木さんは、キノコ博士みっちゃんにアイゼンの相談をしたら「大雪渓なんかは4本爪の軽アイゼンに決まっているでしょ!!」と、自信満々に答えられ、挙げ句の果てに持ってきた軽アイゼンを片方どこかで無くしてしまい、片足だけ軽アイゼンでの歩行だったのでしょっちゅう転んでいたけれど「ほおほお、いよいよ慣れてきたな」と言いながらずっと転んでいた。勝気なのはこういう時に役立つ。

大雪渓はしっかりとした8本爪以上のものが必要です。キノコ博士はいろいろなところで博士振るけれど、だいたい外れる。それが人命に関わることが多々あるのであぶねーんだ。

 

 

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こんなでっけえのが直撃したら体がバラバラになる。雪の上に石があるという事は、転がってきた証拠。

以前、槍ヶ岳へ向かう南岳の急登で、上から「ラク!ラク!落石ー!!」と聞こえてきて、少し避けた左足からこぶし1つ分の所に直径が7センチくらいの石が落ちてきたけれど「シューッ」ってすごい音を立てて落ちてくるんだ。

こんなでかい石は「ゴーッ」とか、「グワーッ」とか、すんげえ音すんのかな??

 

漫画だったらグワーッ!!

って書かれそう^^;

 

 

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辛いので、みんなに声を掛けて写真を撮るくらいしか気休めがなかった。言い訳をする花もない。浩哉さんは膝を痛めて数年が経つので、勿論辛そうだった。

 

 

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片足の佐々木さんは元気で大丈夫そうだった。ホント、元気だと安心する。こーゆー時、心の弱い人は絶対に挫ける。

なんだか、みんなどこかしらに問題を抱えた下り。斜度が激しすぎるのか、距離が長すぎるのか、歳のせいなのか・・・

 

 

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青いザックカバーの女性にはあっさり抜かされた。

 

 

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及川さんの足は痛みがひどくなり「先に行って!」と、早い及川さんが遅れてきた。大丈夫?と聞くと、「大丈夫大丈夫!ゆっくり行くから!」と。

もう少しで温泉だ!頑張れよ!

 

 

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やっと終わりが見えてきた。正面の島が上陸地点らしい。早くアイゼン脱ぎたいです。

 

 

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何か落ちていて・・・

 

 

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及川さんが随分遅れてきて。

 

 

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落ちているのはこんな看板??だった。勿論注意はしていますけど、後ろから来るんだから避けきれないでしょ??まあ、前から来ても落石は避けるの難しいけどね。

 

 

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もう、始点がどこだったのかわからないくらい下ってきた。人間の足も大したものです。

 

 

 

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音もなく近づくか。

飯豊山の石転び沢でも、人の背丈ほどもある石が音もなく落ちてくると言われていて。音もなくそんなのにぶつかったら、音出す間もなく死んでしまうんだろうな。

これらの看板は登りの方々への物でしょう。

 

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どうやら、下山には危険なコースらしいです。

 

 

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陸に到着ー。とにかく、アイゼンを脱げるのが嬉しい。足がフラフラして、踏ん張るとつま先に激痛が走り、なかなか脱げなかった。

あのずーっと上から歩いてきたんだ。

 

 

 

 

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全員揃って歩き出す。もう少し。

 

 

 

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花久しぶりです。

 

 

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ゴウゴウと凄い音が聞こえてきて

 

 

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雪解け水が大量に流れていた。大体、夏なのにこんな大量の雪が存在するんだからすごいよなー。

 

 

 

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大雪渓に向かって右側の山々が見えてくる。

 

 

 

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白馬尻小屋には見向きもせずに通過。温泉!ビール!温泉!ビール!

 

 

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もう、雪渓のスタート地点は雲の中で見えなくなっていた。

 

 

 

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雪渓が終わってから雨が降り出し、結構長い下りが続き心が折れそうになる。それにアイゼン脱いでも歩くと足が痛い。

 

 

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振り返り振り返り山を見ると頂上が見えそうで見えない。

 

 

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ここからは晴れたら凄い山々が見えるんだろうな。兎にも角にも、天気に恵まれませんでした。まだ梅雨明け前だからね。仕方がない。

 

 

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いろいろとアクシデントはあったけれど無事ホテルに到着。ビールも食事も美味しかった!!

相変わらず夜は盛り上がってしまい、遅くまで飲んだ。

先に寝てしまった人も居たんだけど、その部屋に戻った浩哉さんはあまりのイビキの音量に眠ることができず、向かい側に空き部屋を見つけてそこに一人で寝たらしい。

日本を代表する山であり、5本の指に入るくらい人気のある山を制覇できた。けれど、景色が見えないと、本当に歩いたのか実感がない。少し残念だなー。

もう一度行くか?と言われると、心のリハビリに3年くらい欲しいかな。確実に晴れているなら、今すぐにでも向かうかな・・・

 

 

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