いよいよパリとお別れの朝。
残念なお知らせでならない。
ここにたくさんの人々が暮らしているんだよな。治安は悪いけれど、面白い街だ。
ヨーロッパは50代からゆっくり見て歩こうと思っていたけれど、40代の今、駆け足で1週間を過ごしてしまった。
また50歳になったら戻ってこよう。
ずっと航空機事故のニュースをやっていた。
ロシアでは亡くなった方々の名前を延々放送していたけれど、事故原因が解明されてきたようで、現場の映像が増えてきた。
とにかく、ロシア人のバカンスを狙った、酷くて許せない事件だ。
混沌とした歴史の転換期を今、生きているんだと思う。おじいちゃんになったら、俺たちはものすごい時代を生きてきたんだと、思えるんじゃないかな。
だんだんと夜が明けていく。帰る日に天気が一番良くなるなんて皮肉だよなー。
また来いってことかな。
新しいスターウオーズの話題もたくさん流れていた。
今ではDVDを購入して何度か見ているけれど、まだまだ続きそうだよね。THE FORCE AWAKENS の次は、いつ見れるんだろう。この映画は終わることができるのか??
もーね、もったいないくらいの天気です。陰鬱としたパリの雰囲気が変わった。
あーー、
もったいない
もったいない
何でもいいから連写してしまう。
単なる渋滞でも連写してしまう。
作業員はどこの国も同じような服装をしている。世界標準があるの?
みんなコーヒー飲んでから仕事行くのかなー?
なんてったて、遅刻は渋滞が悪いとか、通ってしまう国なんだからなー。「今日の遅刻はコーヒーが出るまでいつもより10分遅かったんだ」とか、通るんだろうなー。
日本人は偉いですよ。常にOn Time もしくは5分前集合とか、こんな国どこにもないですよ。
パリの闇の方。
高速を北へ向かった、サッカースタジアムの反対側あたりです。
行き場を失った方々が暮らしている。やっぱり隣り合わせなんだよ。
普通に暮らしていけることが普通ではなく奇跡に思える。
自分だって、普通の暮らしが出来なかった時期がある。
あの頃は普通の暮らしを夢見て頑張ったんだ。
あっという間の1時間でシャルルドゴール空港到に着してしまう。
チェックイン時、手荷物を預けようと思ったら、重量オーバーで預けられなかった。
JTBの佐原さんが快く「良かったら私のスーツケースに入れてください。余裕ありますから」と。
とても優しい方なんだよなー。旅の間、ずっと感心させられました。仕切りも最高にうまい^^
で、なんとかチェックインできた私。これで帰れる。
またもや狭いアエロフロート機の座席に体を埋める。
帰りは比較的新しい機材でまだ快適だった。
いよいよ離陸準備
飛んじゃった。
さよおなら
さよおなら(小学生の時、「◯さようなら」「×さよおなら」と教えられた^^)
フランス郊外の美しい風景に見とれた。
フランスの畑はまるで絵画か高級な絨毯のようだった。
空の写真家連写止まらず。
帰りもやっぱり1杯だけね。どうせ1杯飲むならと、白ワインにした。
ドイツに入ると風力発電の風車が目立つ。
この辺りの国は平坦だから、海からの風が内陸まで吹いてくる。こんな平坦な場所に作れるなら簡単だよなー。
風車の羽は1本が60mあり、それを特殊車両で運ぶんだけど、分割できないんだ。60mを一本もので運ばなきゃならない。
山間部に作る場合には、道路から作らなきゃならない。投資として、適正な利回りが確保できるかどうかは風速と、環境アセスメントのクリア、道路の建設を含めた工事代金、風車を何本建てられるか、送電線までの距離、で決まる。単純だけど、そこへ行き着くまではとても複雑怪奇の難解な作業を数多く乗り越えなければならない。
どこかの立派な街。
こんな昼食でした。あまり食べるものは無かった。
雲の上に出ると何かいるのに気づいた。
ちょっと下を別の飛行機が並走している。あちらの方が早いので、追い抜かれたらしい。
こんな間隔ですれ違う飛行機までいた。ヨーロッパは便数が半端じゃなく多いんだろう。
どうやら3機で並走しているらしい。
負けんなよアエロフロートさん
完全に追い抜かれた。_| ̄|○
ロシアも頑張ってよ。産油国なのに節約してんのかなー??
ジェット燃料って、ガソリンと灯油の間くらいの燃料なんだって。どちらかというと灯油に近いそうです。そんなんでよく飛ぶよなー。リッター30円くらいで買えんのか??
こんなでかいの飛ばすんだから、勿論燃費は悪いだろうし。ガラガラの飛行機に乗ると、こっちは嬉しいけど、航空会社はトホホだよね。
フランス、ドイツを過ぎて
ポーランドやら
リトアニアやら
ラトビアやら
ベラルーシあたりの上空を飛んでロシアに入っていく。
モスクワからサンクトペテルブルクまでは陸上を飛び、サンクトペテルブルクからパリへは陸と海の境目を飛んだ。
モスクワはかなり内陸なので、パリからの移動では海の上は飛ばない。
ああー、もう、ロシアらしい川が流れている。絶対にタイガの大地でしょ。
あれ?高度が下がってきたような・・・
少しづつ建物が見えてきたな、なんて思っていたら・・・
突然大都会が眼下に広がっていた。
お疲れ様でした。モスクワ到着。
タラップなんだよね。
モスクワの空港で食事をしたり、ワインやビールを飲んで過ごした。トランジットに2時間くらい時間があった。
今度の飛行機にはテレビとボードコンピューターが付いていたので、飽きることはなかった。もう、夜なので、広大なロシアの暗闇の中を飛ぶ、しかも通路側の座席にはありがたかった。
モスクワ→日本間は窓側の座席に恵まれなかった。
多分、窓側に座ったら写真1000枚くらいは撮っちゃうだろうな。
なんてったって、来た時の真逆に、ユーラシア大陸を横切って帰るんだから。
見るからに遠いでしょ?
知らない都市の名前ばかり。こんな北の大地にも人々が暮らしているんだよな。何やって生きてんだろう?
タイガやツンドラの大地にも不動産会社とかあるのか??
建設会社は間違いなくあるだろうけれど。
大好きな松田優作のブラックレインがあったので、うとうとしながら何度も繰り返し見た。
基本、ロシア語と中国語の字幕やらが中心なので、わかりづらい。日本の映画ならわかる。
食事も出てきた。多分、真夜中なんだよねー^^;
さっきの昼にこういうの出してくれたら良かったのに。真夜中に豪華な食事は健康上問題があるでしょ?しかも、機内食はカロリーが高い。でも動けない。
残さずに食べなさいと躾られた私は暗いのでライトを点けて食べた。
いつの間にか眠ってしまって、
目が覚めるともうすぐ着陸の時間だった。どうやら日本海の上空まで眠っていたらしい。
成田到着^^
すみませんね。窓際じゃないので空の写真家活躍できず着陸。
お疲れ様でした。
いいー天気でした。
ターンテーブルから出てきた荷物を取り、佐原さんに預けたお土産を受け取ってスーツケースに入れたらものすごい重量だった。確か、パリで量って「Poids sur」とチェックインで言われた時は29キロあった。ほとんど、縦走時のリュックの重さだった。背負うのはいいけど、持ち上げるのは大変なんだよね。
成田からはガラガラのNEXで帰る。
スカイツリーが見えました。
日本は立派ですね。
スカイツリーを過ぎると間もなく東京駅。
お疲れ様でした。
添乗員さんや現地のガイドさんが付いた旅は本当に久しぶりだった。また、団体旅行なんて、シンガポールとマレーシアの不動産視察・買い付けツアーに4年前行って以来、あとはずっと一人で出張していた。
こんな楽しい旅もいいものだ。一緒に過ごした方々がいい人ばかりでとても恵まれました。
旅でお世話になった皆さんありがとう。
今回はUPまで時間がかかりごめんなさい。ここからハイスピードで巻き返しますよ^^
今回はモスクワからサンクトペテルブルクへ向かう飛行機を待っている時に、エジプトのシナイ半島を出た飛行機が爆破されたり、自分が帰国した1週間後にパリのバタクラン劇場やサッカースタジアム、レストランでの銃撃テロ事件があったり。犯人がベルギーに潜伏していたり。人類の歴史や地球が生まれてからの時間軸で見ると、ほんの一瞬の出来事に過ぎないけれど・・・
それでも今回の旅の印象は「なんとかすり抜けてきた」です。
お付き合いいただいてありがとうございました。
これからも事故には気をつけて飛び回りたいです。
おしまい
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