おはようございます。9/14、2日目は朝6時半過ぎのスタート。山としては随分とゆっくりです。
赤岳が見えているから、今日も天気に恵まれてしまったようです。
太田さんは最近気功にだか少林寺だかにはまってしまったようで、暇があるとこのポーズをとっています。実戦ならまだまだ負けないから、今度真剣勝負してみよか?
真正面に頂上があるのに、方角でいうと120度左を目指す。中山乗越から硫黄岳(2760m)、横岳(2835m)を登ってから赤岳頂上を目指すという、とてもlong distanceで贅沢なルートを行きます。
木々に覆われたコースを進む。
硫黄岳方面を目指しています。
途中、ルートを間違えて少し戻ることに。
紅葉が始まっていた。
階段があると一気にスピードが落ちて行列ができてしまう。
そんなみんなが礼儀正しく登る山です。静かな山は静かに歩きましょう。何度うるさいと注意しても全く治らないおじさんも中には居ます。
雲海が見えてきました。
下界は曇っているんだな。
太陽が照らしてくれた。
森林限界を超えると頭上に青空が広がっていた。
月が出ている。
八ヶ岳でこんな天気に恵まれたのは初めてです。素晴らしい。
宇宙色の空。
遠くに槍ヶ岳、左に南岳、その手前に常念岳、雲で見えないけれど、常念の左が大キレットで、そこから順番に左へ北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳と穂高連峰が続きます。奥穂高岳から南岳までは縦走したことがあり、3日間12時間以上、上り下りを繰り返していた日々。
少し時間が経ったら雲で見えなくなっちゃった。
眺めていても頂上へは行けない。ここを真っ直ぐに上ります。
小屋からこの稜線まで1時間と少しで来てしまった。そう思うと、楽チンな山です。
カメラは360度撮影をして、前を向いて歩き出します。
さっきの稜線に出たあたりが随分と下に見える。
もう、これからずっと稜線を歩けるので楽しい山です。
「あーでもないこーでもない」
みなさん楽しそうです。天気に恵まれるだけで山は楽しい。
まあ、山ですから、突然雲が湧いてくることだってありますよ。
寒いと思ったら、霜が降りていました。^^; 気温、氷点下だったんだな。寒いわけよ。
他のグループの人々も隊列に入ってきたりして、混雑し始めています。
たけちゃんも元気いっぱい。山が似合ってるよ。
あっちまで行って、もっと先まで行きます。
平らになったところで
あっさりと硫黄岳に到着。
ここは爆発で吹き飛んだ跡だそうです。
おじさん寒くないのかい!? 周りの人々の服装がこの季節は正解です。
あっちへ向かいます。
デカイ雲が湧いてきたね。
歩き始めて振り返ると硫黄岳への稜線は遥か後方に見えていた。
左に見える青い屋根が硫黄の小屋です。
到着です。とりあえず休憩します。
中は工夫されていて、かわいい店構えになっていた。
こんな懐かしい小学校用のテーブルを利用しています。これで給食食べたりするんだから、充分だよなー。物入れもあるし。
よくパンを残すと机の中に隠してしまう同級生が居て、カビの生えたパンが大量に出てきたことが何度もあったけれど、あれはどういう心理から起こってしまうのだろう?今さら聞いてみたいけれど、当時から携帯電話があればなー。みんなと連絡取れるんだろうけど、今時はとても便利な世の中になったもんだ。
硫黄岳のトイレはウオッシュレット付きの便利で立派で綺麗なトイレでした。この小屋は星が絶対に綺麗だろうし、一度泊まってみたいな。
混んできたので退散します。
まだまだ始まったばかり。これからが本番ですよ。
今回は写真が多い1日の行動の記録みたいなものですから、時間のある時に見てくださいね。
さっきの反対側に来てしまった。
足元に赤岳鉱泉がみえました。結構高度感あり。
長いダラダラ登りでゼイゼイ
かえって急斜面の方が楽です。
無事登り切った。
いよいよ、難所が始まるけど、随分と渋滞しているようだっった。
難所を前に呼吸を整えて
切り立っています。アブねー
前を見るとこんな感じだけど、
足元を見ればこんな感じです。M利さん大丈夫でしょうか??
いい眺めです。
いよいよ鎖場が始まった。
ありゃりゃ、大混雑ですよ。隊列は3つに分断された。譲り合いながら進まないとお互いに交差できないのです。
いいルートですねー。みんな踏ん張ってますよ。
浩哉さんは足が長いから得だよな。前の方との差は歴然としています。
次々と迫り来る難所たち。
生きてるって感じがするよ。
これはロックの人たちのルートへ向かい方だけど、急でしょ?
鎖の次はハシゴがあった。
高谷さんは「おっかねー、おっかねー」と笑っていた。
たけちゃんが連れてきた3人組若い衆、山ほとんど素人だったみたいだけど、さすが若さです。若さが一番の技術なんだよ。
クライマーズハイ4人衆だな。高谷さんはまた「おっかねーおっかねー」と言っていたような気がする。
菅野さんも自信がないと言っていたけれど、ぜーんぜん。大したものです。横岳まで来ちゃったよ。
水だけ飲んですぐに出発です。
左から雲が流れてきた。これは本格的に曇りそうな感じです。
遠くの景色が見えなくなってきた。
あーあ、曇っちゃった。
いよいよ八ヶ岳連峰最高峰赤岳の看板が出てきました。
すれ違いが大変です。なかなか前に進まない。
「おっかねーおっかねー」
アップダウンが激しい。
隊列の最後尾を、皆さんのお手伝いをしながら歩いていたら、何だか騒いでいるような声が聞こえてきたんだ。
なんだ?なんだ?と下っていくと、人だかりが出来ていた。この辺りから小林さんが滑落してしまったらしい。通りかかった広島からの男性がザイルを使って救助を始めていた。
たまたまあの1m四方くらいの石に腹部から落ちて止まったそうです。この斜面でちょっとずれたら500m真っ逆さま。危なかったよ。それにしても、あの石はラッキーストーン。命の恩石です。
落ちないラッキーストーンです。受験の子供さんが居るお父さんお母さん、写真をダウンロードして引き伸ばし、勉強部屋に貼っておいてくださいね。神棚に飾るのも効果があります。1ダウンロード500円で結構ですよ。
かすり傷で済んだようで、さすがは山岳救助隊。練習しているんだろうなー、「救助される側」も鮮やかでした。
心配なのでなるべく近くを歩くことにしました。こーゆー時は精神的なダメージの方が心配なんだ。
散々登ってまた下る。縦走は仕方がないね。平坦な山なんてないんだ。
鎖を伝って下りる、振り返ると結構急な斜面でした。
渋滞は続いています。
鎖と
ハシゴが続き
「おっかねーおっかねー」
皆さん緊張の連続です。
平気な人々
若い3人組は飲み込みが早かった。
地蔵の分岐まで来た。前回はここをほとんど直登してきた。あの日の二日酔いはひどかったよなー。下山しおわるまでずーっと気持ち悪かった。毎回、浩哉さんが悪いのよ。
もう赤岳が正面に見えるはずなんだけど見えません。
ああっ!半分見えてきた。
んんーっ!もうちょい!!
赤岳展望荘にとうちゃく。
お疲れ様ですよ。小林さんも元気そうで良かった。まあ、並の精神力じゃないからね。さすがです。
このごえもん風呂が大変な風呂だったなー。入ると、風呂釜の底から白い未確認浮遊物体がブワーって浮いてくるんだな。度胸ある方はは是非どうぞ^^ 私はちょっと、もう二度と入らなくていいです。^^; 免疫が不足していれば何かの病に倒れることでしょう。
行者小屋が眼下に見えた。
展望荘で昼食をとり、いよいよ赤岳に向け出発。
赤岳は中途半端に急なんだよなー。
中腹で一度高度を下げるんだけど、そのあたりでぼんやりと見えてきた。
無事赤岳山頂到着。まるでディズニーランドみたいな混みようです。
写真撮るのも大変なんだ。
仲間を撮って、
人混みに慣れていない東北の山の会の方々は、すぐに下山を開始した。
ここからの下りは大変です。今回は初めての文三新道を下る。
急でしょ??
急
元気
これから登る人は大変よ。
あっちには行かない。
頂上付近だけがガスっているようで、下り始めると天気が良くなってきた。
みっちゃんと合流ー^^
正直お歳がお歳なのでペースがゆっくりなものだから、地蔵へ直登して文三郎を下りてきたんだけど、一足早かったんだね。
岩山ともお別れ。
ここからは不整形な階段が続きます。
小林さんと二人、集団を飛び出し階段を駆け下りた。
赤岳展望荘があんなに上に見えた。
しばらくするとテン場に入り、行者小屋到着。
あの上に居たんだよな。
皆さんも次々に到着。
到着するや否や、不良おじさんたちはビールをがぶ飲みする。おでんとセットで800円だったか900円だったか。これがうめエーのや!(勿論私も飲みました)
行者を出て昨夜の宿、赤岳鉱泉へ向かう。たけちゃんらはここからまっすぐ下山した。明日仕事があるという。ほんと、よく働きます。
すごい岩です。
横に移動するルートだけど、岩山を歩けば数時間かかるのに、30分足らずで鉱泉に到着してしまう。
たどたどしい日本語ですが、ヘリポートだからテントは張るなと、そう言いたいんでしょ!?貴方は!?
そのたどたどしいヘリポートです。キャンプファイア場にも見える。
鉱泉到着
皆さんいい笑顔ですね。
今夜はステーキです。ビールは何杯飲んでも美味しかった。
ご飯も美味しいし、楽しいひと時です。
何度でもしますよ。
飲み始めてもしますよ。
夕焼けは雲の隙間でメラメラと燃えていた。
メラメラ
メラメラ
夜は星が見えたり見えなかったりしていたと思う。とにかく飲んだ。激しく飲んだ。痛飲した。幸せな夜だった。
つづく
コメント