翌朝。12月2日になってしまった。師走になって根室へ走る。早朝札幌を出発。
この日は根室まで行って現場を見てから、釧路まで120km戻らなければならなかったので、高速で移動する。
日陰には所々雪が。
トマムを過ぎるまでは雪が道路傍にあったりしたけれど、十勝平野が見えてくると天気が良く、日が差して車内はとても暖かくなった。
釧路の高規格道路
広大な釧路湿原を横切る
釧路を過ぎ厚岸町まできた。
厚岸湖は海と繋がっている。
汽水湖で、周囲30kmもあり、カキ、アサリ、ノリなどが養殖されている。
チライカリベツ(地名)。厚岸から根室へと続く湿原の入り口。
冬に雪を見ないでこの辺りを走るのは初めてだった。
直線が続き・・・
突然橋が現れるともう根室です。
根室市役所あたりから15分で我が社の風力発電所。
今日も元気に運転中。
他の所有地も点検(この半島には10万坪を所有している)し、久しぶりなので納沙布岬を目指した。
納沙布岬を回って戻ろうと思ったら、気になる看板が・・・なんじゃこれは!!(ジーパンデカ風)
看板につられて来てしまった。北海道内にチャシ跡(砦跡)が500ヶ所もあるなんて初めて知った。
チャシから北を観ると・・・
知床の山々が見えて
そこから右手を観ると国後島が見えていた。
やはり見晴らしの良い所々に砦を築いたんだ。
東側を観ると
歯舞群島が見えていた。
歯舞群島は海に溶けてしまいそうなくらいうっすらとしていて。
それに対し国後島は海から隆起したと思われる立派な山脈が形成されている。この国後島よりロシアへと続く千島列島は完全な活火山で、しょっ中大規模な噴火を繰り返している。
根室から釧路へ向け出発する頃には夕焼けになっていた。チャシ遺跡でゆっくりし過ぎた。
まだ秋のような冬の根室。
我が社の風力発電所(点在しています)まで戻り、しばらく眺めてから後にする。
大した故障もなく、優秀なみなさん。
ここはいい風が吹くんだ。
友知の岬を後にする。
夕日に向かって走る。
根室の高規格道路を抜けると温根沼が見えてくる。
なんて美しいんだろう・・・
右手には知床の山々が見えている。
根室にも随分と通ったけど、こんなに美しい夕方は初めてだった。
風蓮湖もオレンジ色に輝いていた。
またひたすら真っ直ぐな道を西へと進む。
アップダウンを繰り返しながら
西へ西へ真っ直ぐな道が続いた。
眠くなる。もう10時間近く走っていた。
地平線がオレンジに輝くのを地元では全く見ることができない。
夕方と夜の境目を走る。
この辺りでUFOらしきものを見ました。久しぶりのUFOだった。
眠い。もうすぐ厚岸だ。休憩しよう。
厚岸の道の駅到着。寒さと美しさで目が覚めた。
西の空がとても美しかった。
釧路には19時過ぎに到着。ホテルの目の前に居酒屋チェーン店があったので行ってみたけれど、大して飲まずに終了。寝た。
翌朝。10時頃ホテルを出た。休息はバッチリ🙆♀️久しぶりにゆっくり眠った。
釧路川を渡る。
大きめの駅を発見したので、アニキに切符のお土産を買おうと寄ってみたけれど、ここも少し前無人駅になっていた。
おおたのしけ駅。立派なのに。
気を取り直して釧路湿原に入る。
湿原はどこまでも続いていた。
残念ながらここで鶴は見る事が出来なかった。
釧路から帯広に出る手前に池田町という街がある。
池田町に入った。
腹が減ったので調べてみたら美味しそうな中華料理店があったので寄ってみた。
麻婆豆腐を頼んでみたらこれが美味い!!大当たり🎯 いつも釧路から札幌方面へ戻る時、朝兼昼ごはんをどこで食べようか迷っていたんだけど、ここは距離的にもちょうどいいのでまた来てみたいと思う。
池田駅に来てみた。
ワインオープナーのオブジェがある。ここは有名なワインの産地。
駅の中。特急が停まる駅で、以前、飛行機とレンタカーを使い根室へ行った時、釧路に車を乗り捨て、特急で戻った事がある。その時「池田駅」に停車したので知っていた。アニキへの切符もget。
あまり大きな町ではないんだけど・・・
ここはドリカムの吉田美和さんの生まれ故郷。一度寄ってみたいと思っていたんだ。
ワインのお城があるらしい。城=シャトー。って事はそこで売っているワインはシャトー詰めのワインってことだろうか。
池田駅をスタートして
5分でワイン城到着。
十勝ワインって、池田町にあったんだ。超有名じゃないですか!!(ドリカムの歌でも「トッカチ トッカチ」って歌あるし)
ワイン城の展望台から見た池田町
あれれ・・・陽がもう西の方へ傾いていますよ・・・
車に乗ると「山下達郎サンデーソングブック」が始まったので14時を過ぎてしまった。
やばいやばい。また遅くなる。ワイン城では「町民用ワイン」というのを売っていて、地元へ戻った翌日に出発する長野へのお土産に1ダース購入^^ 大人買いデ〜す!!(町民用ワインは白を1本飲んでみたけれど、ナイアガラを使用したとても美味しいワインだった)
池田町から郊外へ出るときに右側からなんか飛んでキタ!!と思ったら、鶴が4羽横に連なって右から左へと目の前を横切って行った。すごい迫力!!そしてとても美しい。鶴が飛ぶ姿というのを間近で見たのは2回目だけれど、とにかく美しい。西田敏行が鶴子さんの為に雪の中シャッターチャンスを待っていた気持ちがわかる。
池田町も高速に乗るまで直線道路が続きます。
無事高速に乗り帯広まで来た。
帯広を過ぎて長〜い登り坂を過ぎるとトマム。このあたりだけ雪があった。
トマムスキー場はコースに積雪があるように見えたけれど、まだ滑っている姿は見えなかった。若い頃あのホテルに泊まり、スキーしたけれど、連日の吹雪で全く良い印象がない残念なスキー場。
今日も夕日と睨めっこしながら西へ西へと走った。
日が沈むと走りやすくなった。
支笏湖の隣にある樽前山が正面に見えてきた。あの山の裏側と支笏湖の間を通って今夜の宿へ向かいます。
千歳恵庭JCT
苫小牧中央インターで降り、国道276号線に乗っかりました。ここではとても不思議な事があった。ライトには無数の「蛾」が照らされて飛んでいた。ヒラヒラと綺麗に飛んでいたけれど「蛾」だったと思う。大量発生していたその日、このあたりは気温が10度くらいあり、異様に暖かかった。季節を間違えて孵化したのか、狂い咲きみたいな事が昆虫にも起こるのだろうか・・・(謎)
19時頃ホテル到着。
留寿都村にも雪が積もり星が輝いていた。
いつものウエスティンルスツ到着。シーズンオフのホテルはガラガラ。ラウンジは貸切だった。
「今日は特別22時まででしたら好きなお酒を飲んでお過ごしください」と、また特別な配慮をしていただきました。毎度ありがとうございます。
レストランへ行くほどでもなかったので、ワインなどを1時間くらい飲んでから部屋に戻り・・・
この夜は野菜中心のディナーを部屋に戻って食べました^^
留寿都村の夜景。
「お部屋へサービスのワインをお届けするのを忘れていました」と連絡があり、ふらのワインが届いた。(飲んじゃいました)
翌朝早く目覚めた。
ルスツスキー場も積雪はあるけれどまだまだオープンには程遠い。
お!!昆布岳!!
ウインザーホテルも見えていた。
レストランから見えるゴルフ場はかなりの積雪に見えた。
ここは吹き溜まりになっているんだと思う。
雪用の靴を車内に置いてしまったので、駐車場への行き来は滑って大変だった。
豊浦の太陽光発電所に到着。
ダメだ。もう雪でゴミの回収が出来ない。
もうちょっとで仕上がるんだけど・・・(その後ギリギリで仕上がりました^㊗️^)
ゴミ大量
謎の配線が出ている。
仮置きしたパネルにも雪が積もってしまった。
道路もしばらく休ませないと壊れてしまう。
一回りして打ち合わせをしてホテルへ戻る。なかなか思うように事が運ばない。
ゴミの回収や道路の復旧(工事前の状態に戻してもらえればいいだけなんだ)は年明け、雪が溶けてからゆっくり始めよう。
羊蹄山は半分雲隠れしていた。一旦ホテルへ戻り、荷物を纏めて出発だ。
ホテルの皆さんに別れを告げ出発。また来年来ます。
要諦山は頂上付近まで見えるようになってきた。
京極町を過ぎるとニセコの山々が見えてきた。
裏道に入り、赤井川村の道の駅へ立ち寄ってから港へ向かった。
小樽港到着。
出港
さよおなら〜
小樽が遠くなっていく。夏はいつまでも景色が見えていたのに日が短くなったものだ。
せたな町あたりかな。
今夜も星が見えていた。
あのあたりも何度か走ったんだな。北海道にもたくさんの思い出が出来てしまった。まだ走っていないのは、網走から稚内へと続く238号線くらい。何かついでがあったら一度走ってみたい。オホーツク海沿岸を走るルートだ。
翌朝。
夏とは変わり、海は濃い群青色になっていた。
大きなうねりもなく船は静かに走っていた。
佐渡島が見える。
あの稜線を歩いた時は浩哉さんも一緒だったな。
冬なのに穏やかな海だった。
金北山の頂上はあのあたり。次は天気の良い日に登ってみたいものです。
いつもの弥彦山と角田山はまるで海に浮かぶ島のようだった。
やっぱり浮かんでいる。
港に入る。
アナウンスがあり、車両甲板へ降りた。
このトレーラー、真っ直ぐギリギリ柱にピタリと寄せている。こんな芸当、自分には難しいと思う。やっぱり、トレーラーは買わずに普通の大型車にしておいて良かったんじゃないかな。
飯豊連峰は北海道のどの山よりも真っ白になっていた。
久しぶりに49号線を走って帰る。
テンテンの会社名を何にするか相談された時「安田瓦テラス」は思い浮かばなかった。
西会津との県境の峠にも雪が降っていた。
12月5日、14時過ぎ無事到着。
本社裏の工事はミルミルうちに進んでいく。旅から戻るたびに変わっている。
今年最後の北海道長距離旅も無事に終わりました。
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