年の瀬。
もう一度豊浦町へ行かなければならなくなった。
毎日現場に張り付いて見ていたいくらいなんだけど、そーゆーワケにもいかない。
夕方4時くらいに出発。北陸は大荒れと報道されていたので覚悟していた。米沢市は大したことなかったけど、川西町から新潟県境あたりは随分と降った跡が見られた。
ずっと雪が降っていたんだけど、新発田市あたりから大雨になった。
港に到着。物凄い風と大粒の雨だった。
木が風でグワングワンと飛ばされそうになるくらい揺れていた。
港にはデッカい水たまりができている。
時間通りに乗船。
新潟港22:30発の苫小牧行きは久しぶりに乗った。
雨が降ったからか新潟市の灯りがキラキラ美しい。
船の3階に車を停めて、5階にある部屋到着。天気悪すぎ。風速20mの風が吹いており、出港すると風が強過ぎて(アタシが飛ばされるかもしれない)ベランダに出られなかった。夜はすぐに寝たけど、夜中に強い横揺れ(クジラか何かにぶつかったんじゃないかって衝撃)が何度もあり、ベッドから5回落ちそうになって5回目覚めた。
早朝秋田港に到着。この時点で1時間遅れていた。風は15〜20m、波も5mくらいありスピードが出せないようだった。
秋田は雪が降っていて寒かった。風が強いので積もらないようだ。
出港〜
出るとすぐに白波が立ち、雪と霧で前が見えなくなった(まだ港内だったのに)。
真ん中にあるちょっと黒いのは防波堤で、ここから左側が港外になる。
防波堤を過ぎてからも濃い霧に包まれていた。
天候が変わり、霧が少し晴れてきたけれど、波とうねりが強まる。
霧は晴れたけど進めば進むほど海が荒れてくる。苫小牧から来た姉妹船とすれ違った。あちらの船を見ているといかに自分の船が揺れているかがわかった。
とにかくうねりが凄い。
奥に寒風山が見えた。船が揺れて写真を真っ直ぐ撮れない。
上下左右と斜めにローリングしながら進む船。
姉妹船も気をつけてね^^;
こんな天気なのに、男鹿半島を回ろうとする頃に青空が見えた。風も波も相変わらず物凄い勢いで迫ってくる。
波濤の波頭が飛んでいた。
外洋に出るとますます揺れが激しくなる。
波で船が船底を打ち、ドカンドカンとデッカい音を立てながら進む。
やっぱりいつもより船が遅い。
波飛沫が何度も全身に襲いかかってきて、体が塩っぽくなりお風呂に入る。
天気が目まぐるしく変わる。
男鹿半島の門前あたりに強い雪雲がかかる。
奇跡的に入道崎が見えた。
寒いしiphone落としそうなんだけど、すごい波に感動して写真を撮り続けた。
海面から湯気が立ち、風に吹かれている。急に寒くなったので、海水温がまだ高いのだろう。
2時間遅れ確定^^;
湯気
湯気
湯気が飛んでいく^^;
もう、竜飛岬も何も見えなくなり、もみくちゃにされながら過ごしていた。こーゆーの楽しいんだけど^^
太平洋に入り海は穏やかになってきた。ベランダの手すりは凍っていた。
夜の苫小牧港に到着。
なんだかんだで港を出たのは夜7時近くになっていた。千歳市あたりの気温は氷点下11度に下がった。夜中はもっと冷えるだろう。
下船してから・・・コンビニでおでんでも買ってちょっとつまんで飲んで寝ようと思い、セブンイレブン2軒とセイコーマートに回ったけれど、どこにもおでんを売っていない(セイコーマートは無いと思っていたけど)。どうなってんだこの辺りのセブンイレブンは!?
諦めておからとか、ひじきなんかを買った。
翌朝。恵庭のフェアフィールド。
珍しく恵庭、千歳あたりの道路が凍結していたので早めにホテルを出た。豊浦には10時にお客さんが来る。
北の空に浮かぶ月も2つになっていた。
シャワーを浴びて5時半前にホテルを出て、車まで30秒くらい歩くと髪の毛はガッチガチになっていた^^;気温は氷点下15度。
エンジンをかけるといきなり「ラジエーター異常」のアナウンスが画面に出た(大汗)15分くらいアイドリングをして様子を見た。その後、ウインカーが切れたとアナウンスがあったけど、切れていない。寒すぎてセンサーが凍っていたようだ。
少し走ると気温は氷点下17度まで下がった。
夜と朝の境目の時間。この美しい紫色の空はほんの少しの間しか見る事ができない。
苫小牧の道の駅に寄った。
ちょうど夜が明けようとしていて眠くなってきた(自分は夜明けに必ず眠くなります)ので道の駅の裏にある湖へ歩いてみた。
寒いんだろうけど、キリッとしていて気持ちが良かった。
月は1つに戻りあんなに上の方まで行ってしまった。湖には白鳥が浮かんでいた。
君たち寒くないの??
月の綺麗な朝だった。
道路には雪が積もっているように見えるけれど、雪が付いている所はまだらで、ほとんど凍っていた。地元の皆さんもスリップしながら走っていた。
朝の渋滞と凍った道路のせいでとても混んでいて、苫小牧まで普通30〜40分で来るところを2時間掛かってしまった。
遅れてしまうので高速に乗ろうと右折すると目の前に樽前山が見えた。雪深そう☃️
高速は除雪もされていて空いていたのでスイスイと走れた。途中、パーキングで伊達市の風景を撮影。
豊浦に入ると太陽は出たり曇ったりしていた。
豊浦神社にもお参り。
現場も少し積もってしまった⤵️
現場を一周してから地主さんと会い契約をして、お昼を食べる暇もなく戻った。
ホテルへ一旦戻り着替え、荷物をまとめて出発した。
千歳の郊外だっただろうか、冬の弱々しい夕焼けが遠くにうっすらと見えていた。
無事船室に到着。
昨日と同じ船で「お帰りなさい」と言われた。港に1泊したらしい。
苫東厚真発電所が美しい光を放っていた。
あっちは苫小牧の街の灯り。
東港には今年もお世話になりました。
また今夜も海面から湯気出てる^^
夜遅くに東通原発の灯りが見えたけど、写真は残念ながらピンボケ。
空にはたくさん星が出ていた(ピンボケ)。
う〜ん。今夜は上手く行かない・・・
翌朝。
秋田港で目覚める。朝ごはんは断っておいた。7:30に部屋に運ばれて、昼が11:30に運ばれる。4時間じゃお腹空かないのよ^^;
ベランダはハジの方が凍っていた。昨夜も随分揺れていた。
秋田出港。海は荒れています。
分厚い雲がたくさん浮かんでいた。
太陽が雲に負けないようにと顔を出す。しかし、船は真っ黒な雲へ向かって突き進んでいた。
風は相変わらず強い。
ちょっと穏やかになったかな?と油断していると・・・
天気がすぐに悪くなり白波が立ってくる。
海が荒れてきた。
一進一退を繰り返す天気。今年の仕事みたいだ。いいんだか悪いんだかわからない1年だった。
雪が積もっていた。寒いのにビーサンにバスローブで頑張って写真撮っていました。
風が吹くと、バスローブが全部はだけちゃったりするのよ^^; 中は何も着ていないものだから。隣の部屋の人とかに見られていないかとても気になります。
また曇って荒れてきた・・・
雲を抜けて穏やかになる。
新潟県に近づくと海は穏やかになってきた。
胎内市とか、紫雲寺あたりの浜だと思う。
なんとなく龍くんの事を思い出しているとラインが入っていた。年明けに新年会をしようと。
するとまた、龍雲が見えていた。
今年はよく見る。いいんだか悪いんだかわからない八方塞がりの1年間だったけれど、守られているのを感じる。
新潟港に到着。帰りは定刻通りだった。
降りたら驚いた。こんなに雪が降ったんだ。
市内もこの雪の量。新潟市はそんなに降らないんだけど30cmは積もっていた。
道路が渋滞だらけで裏道を走ったり、引き返して別の道を行ったりしながら7号線に出た(裏道はガタガタで他車はスピードを出せない)。
新発田市あたりに入ると50cmを越えてきた。
7号線も渋滞していたのでもう諦めた。どこを走ってもダメだった。いつもより2時間近く時間が掛かっていた。燃料は満タンにして出てきたので、このガソリンがぶ飲み車でも大丈夫だろう。
6時を過ぎてしまった。まだ胎内市に居る。来るときに気になっていたラーメン店に入ってみた。
大盛りが無料ですと言われたけれど、そんなに食べたら眠くなる。メンマとチャーシューをトッピングしてもらった。
普通盛りが大盛りになってしまった・・・(泣)
113号線から7号線を新潟方面へ左折してすぐ左にあるお店です。是非行ってみてください。
小国に入る前、道路の街灯もトンネルの灯りも消えていた。
電気工事会社のバケット車がたくさん出動しており、あちこちで停電しているようだった。小国町内はセーフ。
113号線をこんな真っ暗な中、何も灯りがない道を走るなんて・・・
2011年3月11日の地震の翌日、原発が水素爆発するのをテレビで見た。篠田常務からガソリン20Lを分けてもらい避難した夜を思い出した。
以前美味しい唐揚げを食べられる食堂があったパーキングも真っ暗だった。いまだにあれを超える逸品には出会えていない。
そこを過ぎると突然街灯の灯りとトンネルの灯りが目に入った。
小国町の西側と東側が広域で停電していた。
翌日、マリオットのアンバサダーエリート(2年目)が確定した。
年間100泊。円安で20,000米ドル以上使えないんじゃないかと思ったけれど、意外に利用していたようだ。マリオット系列以外の旅館やホテル、船での宿泊を入れると2022年も150〜200泊はしていたようだ。
後日。久しぶりの店へ行くと随分前に入れたボトル(15年近く前かな)を出してくれた。そう言えばあの頃、店の方に「何の職業をされているんですか?」と聞かれ、「どのように見えますか?」と聞き返すと「何処かの教祖様とかですよね?」と言われ、大笑いした事がある。その時にボトルの名前が「須藤きょうそ」になってしまった^^; 今となっては懐かしい思い出です。
年末。東京からの来客があり久しぶりにESTAビルへ行った。雪を被った吾妻山が見えていて、寒いけれど天気の良い日だった。
向かいの教会はクリスマスの準備を整えていた。
激しくてハードな今年の旅は終わった。
おわり
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