7月4日は玄葉光一郎代議士と久しぶりで会ったり、
5日はエスタビルの会社で仕事をした後に大和ハウスオーナー会の役員会があり郡山へ行き、夕方から会食。
福島に戻り、役員らと飲み直しをしたりして、夜11時頃帰宅した。
翌朝。
いつもの尾瀬会議のメンバーと尾瀬へ。
「尾瀬会議」という名前の山の会なのに、最近は他の山への遠征ばかりで、久しぶりの尾瀬だった。
他の地域と同じく、尾瀬も毎週雨でお客さんが少なく、この7月6日、7日も長期予報では雨だったのでとても空いていた。
こんなに空いている尾瀬はお盆か草紅葉の季節、それも終盤くらいしか無いのでとてもラッキーだった。
いつもの駐車場からワゴンのタクシーに乗り換えて鳩待峠まで向かうが、鳩待の手前に駐車場が出来ていて、そこで降ろされた。(上の写真)
駐車場から鳩待までは徒歩2分。
ここからいよいよスタートする。
鳩待峠の今まではバスやタクシーがたくさん居たのでひっそりとした感じもするけれどこれでいいのだ。
40〜50分をかけて山の鼻を目指し下る。
下りしかないまま目的地に到着する登山は全国でもここ鳩待峠から尾瀬ケ原ルートのみだと思う。
もちろん、帰りは最後登るんだけど^^
「行きはヨイヨイ帰りは怖い」はこの登山道を歩いた人が作った歌なんじゃないの??
石の階段を少し下ると木道になる。
至仏山が見えていた。天気いい。
尾瀬のクマは驚かさなければ人を襲う事はない。
朝は木に登っている所をよく目撃される。
クマが出やすい現場を歩く。
水芭蕉終了
ヨッピ川に掛かる橋を渡ると山の鼻でいよいよ尾瀬ケ原に入ってきた。
キャンプの人も居た。懐かしい・・・
サラリーマンを辞めてから勤めた議員秘書も免停が原因で辞めてしまい、将来の進路を悩みながらソロで尾瀬を歩いた事がある。31歳の夏の終わり頃だったかな。
会津駒ケ岳(日本百名山)に登り桧枝岐村の民宿「やまね(今は無い)」に泊まり、翌日燧ヶ岳(日本百名山)を登って尾瀬ケ原へ下り、福島県側から群馬県側まで歩きここ山の鼻で1泊した。あの夜、我が家(テント)は謎の生命体に襲われ、一晩中「ガサガサ」「ガサガサ」とテントの生地に何か生き物が触れる音にビビりなかなか眠れなかった。テントを開き外を懐中電灯で照らしても何も居ない。今でも不思議な体験だ。山での不思議な体験は色々ある。(安達太良稜線の鉄山避難小屋事件とか)
翌日は至仏山(日本百名山)に登り、鳩待峠へ下り、そこから富士見峠へ登り返し、(この間クマに遭遇)皿臥山(走って逃げたので頂上で泣いた)、尾瀬沼、東電小屋、(この間クマに遭遇)長蔵小屋まで辿り着いたのは夜7時で、11時間歩き続けた。
長蔵小屋のテント場は真っ暗。テントを張り取り敢えず裸になって水浴びをしたら、遠くのテントの方と翌朝遭遇し「昨日水浴びしていましたよね」と、私の全裸は完全に目撃されていた事が発覚。長蔵小屋の風呂、夜7時で終わってたんだよね^^;
山の鼻の東電小屋の
尾瀬は東京電力が所有しています。
向かいにおしゃれなカフェが出来ていた。
元はテン場でガサガサ事件はここだったと思う。
いつもの山小屋。東電小屋の裏。
今の天皇陛下も泊まった由緒ある小屋です。
豊富なメニュー
ここのカツ丼が美味い^^
テレビでやっていた「上州麦豚丼」を頼んだ時、鎌田さんが一人「俺カツ丼がいいなあ〜」と抜け駆けされた。どう見てもカツ丼の方が美味そうだった。
翌年、全員カツ丼を頼んだらこっちの方がメチャ美味だった^^
1年越しであり付けた思い出のカツ丼であるから絶対に外せない。
カツ丼を食べ終えて、木道を先頭集団に遅れないよう歩く。
ワタスゲが沢山咲いていた。
ニッコウキスゲもある。
やった!!水芭蕉の花も見る事が出来た。
先に見えるのが燧ヶ岳。あの麓まで行き、左折して今夜は温泉小屋に泊まる。
最初の池塘(ちとう)
ヒツジグサが咲いていた。
こんなに早い季節に見られるのも珍しい。
ヒツジグサは羊の刻(時間帯は午後13時から15時、時刻は14時)に咲くと言われ、ちょうど13時を過ぎた頃だった。
正確なアラームのように花ひらくヒツジグサ
池塘から先頭を歩いた。
ヒツジグサを見ている最中、体の異変を感じた。
やっべ!!
後悔していた。あ〜、行くの忘れたんだわ。
先頭を早いペースで休みなく歩いた。
腹部に物凄い圧力を感じていた。
20気圧か30気圧くらいの圧力。周期的に圧力が掛かったり弱まったりしている。
運呼による愛のさざなみが下腹部へ打ち寄せたり遠のいたりしている。
ハアハアハアハア
からヒーヒーフーになったりもする。
ヤバイヤバイ
木道が和式トイレに見える幻覚に見舞われる。
このカメラスポットなんて迂回している暇と余裕は全く無かった。
さっきの山小屋で、いつもは食事の後には必ず個室を貸し切るのだが、靴を脱ぐのが面倒で「大丈夫」と誤判断をしていた。
戻れば10分、進めば1時間半。ここでも誤判断をしてしまい・・・・・
進んじまった。(大汗)
次の竜宮小屋まで急がねば。
竜宮小屋さん!!
竜宮小屋さん!!
早くキテ〜〜!!
竜宮を見るため左右に分かれている木道。
そんなの見てる余裕はない。
竜宮ちゃん!!
見えてきたよ
竜宮ちゃん!!
近づいてきた竜宮ちゃん
腹の気圧は90気圧を超え100気圧に近づいてきた。
竜宮ちゃ〜〜〜〜ん!!
ハヤクキテ!!
竜宮ちゃん!!
95気圧!!
99気圧!!
ギリギリ間に合い100気圧を超えた。
すごい勢いでバビュン!!と、一撃で終わってしまった。たったの一度で100気圧は時速350キロくらいで走り去って行った。
あまりの嬉しさと爽快感で、トイレを出てからチップ箱(トイレ1回100円のチップを支払う)に小銭を全て入れてしまった。こんな事は神社でしかやらない。(福島稲荷神社は1000円、伊勢神宮は内宮外宮共に5000円と決めている)そのくらいありがたかった〜。(ありがたやありがたや)
和式トイレにしか見えなかった木道は冷静になって見るとやはり木道だった。
福島県に入った途端に木道が激しく痛んでいる事に気付いた。この辺りはちょっと危ないレベル。内堀さん、そろそろ交換時期だと思います。
尾瀬がこんなに美しいなんて。
燧ケ岳はすぐそこに見える。
やっと後ろを振り返る余裕が出来たと思ったら、至仏山は雲に覆われていた。
隠れている山を見ても仕方がないので、燧ヶ岳を見ながら歩く。
ちょっとちょっと
ちょっと
ちょっとちょっと
これはないよなあ〜
内堀さんこの辺りですよ。
見晴と群馬県境の間、ほとんど壊れていました。
オシャレは足元からって言うじゃないですか^^
念の為もう一度振り返ってみたけれど至仏はやっぱり雲に隠れたままだった。
見晴(みはらし)に到着。
今日はいつものこの八代小屋には泊まらない。
後続者を待ち、合流してから温泉小屋を目指す。
雨も降らず、なんとか持ってくれた。
尾瀬の真上は航空機の航路になっているので、見えないけれど近いところを飛行機が何度も飛んでいた。
この水に浮かぶ油みたいのが見えますか?
これは油じゃないんだけれど、尾瀬ではどこでも見られる現象である。けれど、未だ原因不明である。
ポツンポツンとワタスゲなどの花々が咲いている。
ひっそりとしていてとても良い。
小屋が見えてきた。
オシャレなパラソルがカッコイイ
16時温泉小屋到着〜
何年振りだろう。10年近く来ていないかな。
ここは尾瀬で唯一温泉が湧いている。
温泉といっても、源泉の温度は27度だから鉱泉とはギリギリで温泉にカウントされる温度。(鉱泉と温泉は25度を境に呼び方が変わります)
風呂に入り、部屋で高橋さんが担いできたビールと私の担いできたワイン(6リットル)で乾杯をした。
柴田さんがいぶりがっこ、チーズ、バジル、オリーブオイルを持参してきていて、贅沢なツマミを作ってくれた。
柴田さんは料理が上手い。
電話で宿泊予約をした時に、「夜はカレー定食です」と言われていた。
カレー定食って・・・・・
全てがカレー味の定食なのか、
カレーとご飯が別々になっていて、それを定食と言い張っているだけなのか、
カレーライス、ドライカレー、グリーンカレー、チキンカレーなど、世界のカレーが堪能できる定食なのか、
バーモント、ゴールデン、デリシャス、ジャワなど、日本のカレールーを何種類も堪能できる定食なのか、
ボン、ククレ,などのレトルトカレーが沢山出てくる定食なのか、
案外魚のカレイが煮付け、唐揚げ、刺身、えんがわなどで色々と楽しめる定食なのか、(それはあまりご飯が進まないような気がする)
謎だった。
予想を裏切り、カレーライスとおでん、サラダ、味噌汁が付いたものだった。
全く予測が外れてしまった。(普通に美味しかったです)
景色がいいんだ。まだ17:30。病院の夕飯並みに早い。
これが前出のおつまみです。
柴田さんは天才だ!!
煮卵やら何やら出てきた。
シソ味噌も美味かった。
こんな贅沢をしながら酒宴は22時まで続き、消灯時間を迎えて床についた。
翌朝。4:30に目覚めた。
朝食は6:30から。病院並みの早さ。
食後にコーヒーをいれたというので、外で飲む事にした。
贅沢だ。贅沢な山業だわ。
とうとう青空まで見えてしまった。
美味しいコーヒーでした。
女性が来て、「ここは東小屋か??」と聞く。
そんな小屋は聞いた事が無かったけど、東??東??と考えて、「あれ??東電小屋ですか??」と聞くと、「あーそうそう。分岐点から行くの」と。「分岐は15分戻った所にあるし、分かりやすいですよ」と教えたけれど、リュックも地図も持っていなかったようだけど、どこから来てどこへ向かうというのか・・・
自分らもいよいよ出発です。
8時近かった。
少年が先頭を行く。
これが分岐点。ここまで15分。
右に曲がります。
分岐点から先は花畑だった。
最初の橋
ヨッピ川は水量が豊富だった。
アヤメ
群生している。
分岐からさらに15分で東電小屋に到着。
力くらべ始まる。
アタシもマケナイ
東電小屋は少し高台になっているので眺めがいい。
ふたたび歩き始める。
先頭集団から置いていかれた。
今日は下腹部への気圧がかかっていないのでのんびり歩く事ができる。
昨日は地獄
今日は天国
コバイケイソウが咲いていた。
久しぶりに見る。
この白い花
コバイケイソウは群生していた。
大好きな高山植物なんだな。
吊り橋に到着。
結構揺れるんだ。
ついつい揺らしてしまう。
水が綺麗です。
竜宮ちゃんへの分岐。
昨日は大変お世話になりましたが、今日は寄らずに最短コース帰るよ〜
先頭集団に近づきつつあるけど・・・
カランキョが居たので写真撮影。
また居た
また
最近はめっきりと減りました。
4連発。
いい事ありそう^^
池塘ではのんびり休憩をしながら景色を楽しんだ。
この池塘にはブルーに輝く細〜い神様トンボが飛んでいた。
水中に動くものが見えて
葉っぱの右側に黒いの見えますか??
桧枝岐村で食べる事が出来るサンショウウオです。
オオサンショウウオは天然記念物だけど、これは違います。(もちろん尾瀬のものは草花の1本から採取することは出来ませんん。
あの先のギザギザした山が
景鶴山。
残雪の残るゴールデンウィークあたりの2、3週間くらいしか登れないそうで、そもそも登山道が無い。
竜宮の小屋からかんじきを履いて雪原を歩きそれから登る。
結構急斜面の山だと思うけど、この頂上からの尾瀬ケ原と燧ヶ岳、至仏山は絶対に美しい。
山の鼻方面から歩いてくる人
ボッカさんでした。
聞くと80キロ背負っているそうです。
休んでいる姿は初めて見た。
ここからは木道を中心に広い範囲でネットが張られており、シカによるニッコウキスゲの蕾の捕食被害から守っている。
この花の蕾の部分が大好物らしい。
綺麗に咲いていた。
調査と駆除もしていますが、なかなか頭数は減らないそうです。
そういえば、うちの発電所のヤギは、購入してからわずか2年で、最初の5頭が今では16頭にまで増えてしまった。ねずみ算じゃないけれど、野生のヤツらの繁殖力はハンパじゃないんだわ。
最後の橋は新しく架け替えられていた。
赤とんぼのブラックバージョンがいた。
TEPCOって、
Tokyo
Erector
Power
co
って事かな??
遊んでいるうちに先頭集団からは完全に離されてしまった。
その代わり後ろの皆さんとの距離が近い。
いつの間にか第二集団の方になってしまった^^;
今日は至仏の方がいくらか天気が良く
燧は曇っていた。
牛首の分岐点では若い学生さんたちが楽しそうに過ごしていた。
右へ
山の鼻はもう少し
昨日は長かったよ。
まるで10時間も歩いているような苦しみだった。
そういえば、尾瀬会議のメンバー鎌田さんと佐藤さんも、牛首あたりで催しモノにあった事があるそうで。この辺りに来ると仲間らもモヨウ下の苦しみを味わっていたらしい。
うーむ。科学的に考えても牛首の祟りとしか考えられない。
このあたりの川には水草が大量に生えている。
至仏山が近づいてきた。
逆さ燧とプレートに書いてあった。
ここはカレンダーにも使われるような尾瀬の名所。
曇っていて映りませ〜〜ん(T ^ T)
青空じゃないとダメなんだろな。
満開のコバイケイソウに遭遇。
昨日は竜宮しゃんを目指していたから目に入らなかったのかもしれない。
人間、平常心が大切です。
昨日の「ヒツジグサ綺麗→ヤッベ!!ピンチキタ」ポイントまで来たので池塘をのぞいてみたら、ヒツジグサは花びらを閉じていた。
不思議な花だよね。午後になると必ず花開きます。
自分たちより少し先に出て至仏を目指すと言っていた女性らがいたんだけど、登山道に姿は見えなかった。
雪渓の下の森林限界の中にまだ居るのか、頂上が晴れたり曇ったりなので諦めたのか・・・
なかなかクマには出会えない。
昨日のニッコウキスゲはまだ花開いていなかった。
団体さんが来たので
「こんにちは」
と声を掛けると
「anyohaseyo」と返事が返ってきた。アジア系の団体は今回この方々だけだった。
韓国とは揉めに揉めているのに、彼らは案外普通だった。
近々、仁川空港でトランジットしなければならないので、ちょっと心配。
何もないといいんだけど・・・
もう小屋が見えてきた。
大好きな尾瀬ケ原ともお別れです。
昨日のカツ丼小屋。
また来ます。
いよいよ山の鼻に着いてしまった。
先頭集団が居なくて、後続の皆さんも来ない。
待っていると20分ほど遅れて次々に到着した。
休憩を終え、鳩待からタクシーを呼ばないとならないので一足先に出発した。
みんなはソフトクリーム食べていた。
歩き始めると急に青空が広がった。
尾瀬とは対話している感じがいつもしている。
「また遊びに来い」と言っているのだろうか。
クマ地点に差し掛かりボッカさんとすれ違った。
30人くらい抜かして飛ばした。
後半の1/3は上りだから少し休みながらになるけれど、抜かれる事は無かった。
ギンレイソウが咲いていた。
この水は元々水場だったと思うんだけど・・・
ええーーー!?
今までガブ飲みしていましたよ〜〜(大汗)
木々の間から鳩待の稜線が見えるようになってきた。
至仏山は最後まで見送ってくれた。
上りが始まる。
木道左側の黒いのはゴムの滑り止めが貼ってある。
この辺りからクライマーズ・ハイみたいな現象が起こった。
歩いても歩いても疲れなく、どこまでも上って行けそうな気分だった。
この石の階段が来たらもうすぐだ。
段差があまり無いので歩きやすい。
もうすぐ
あそこの空が見えている所は鳩待だ。
鳩待峠到着〜
久しぶりの尾瀬、素晴らしい
この尾瀬会議は、結成して登山を始めてから丁度10年が経ったそうで、10周年記念登山に相応しい天気とメンバーだった。
地震の年だけ行かなかったと記憶しているけれど、あとは毎年1度山へ出かけている。これからも長く続けていきたいものです。
仙台の遊山会へなかなか参加できないのが残念である。
週末も仕事があったり、移動日になっているなんて事が多く、メンバーの皆さんには大変申し訳なく思っています。
この後、戸倉温泉で風呂に入った。
昨日、タクシーの運転手さんに質問をしていた。
「どこか美味しい店を知らない?」と聞くと「道の駅がいいんじゃないかな?」と言われ、拍子抜けしたけれど、確かに、毎回この辺りでは昼食に恵まれない。
道の駅で美味しいラーメンを食べ、金精峠、戦場ヶ原、いろは坂を通り250キロを走り無事戻った。
家に着くと丁度、弟分が顔を出したので、「ご飯食べに行こうか??」と、ステーキハウスへ行ってしまったので、一日2万歩を歩いてへっこんだと思ったトンカツ腹は、ステーキ腹としてカムバックしてしまった。残念なお知らせである。
翌日から沖縄出張だったので、帰ってからも荷物の準備に追われた。
シャツにアイロンもかけなければならないし、書類、印鑑、通帳など携行品が多くなっているので気を張っている。最近は出張が多い為、準備にかかる時間と負担が大変になってきた。
ではまた次回の沖縄出張の話でお会いしましょう!
おわり
コメント